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「給与計算」の注目ニュース

2019年の実質昇給率、世界平均は1.3%と小幅減少。日本はインフレ率上昇の影響で昨年1.6%から0.1%に減少する見込み~『2019年度 世界の報酬動向』調査:コーン・フェリー

[2019.02.12]

グローバルな組織コンサルティングファームのコーン・フェリー(NYSE: KFY)は、2019年の世界各国の報酬動向調査結果を発表しました。(コーン・フェリー 東京都千代田区丸の内1-8-1 丸の内トラストタワー14F 日本共同代表:妹尾輝男、高野研一)2019年の実質昇給率の世界平均は1.3%の予測です。2018年の1.5%、2017年の2.3%予測と比較し下降する見込みです。(実質昇給率とは、昇給率予測からインフレ率を調整した数字です)


<トピックス>

  • 実質昇給率の世界平均は昨年対比で小幅減少 (2018年1.5% → 2019年1.3%)
  • 日本の実質昇給率は、インフレ率の上昇 (0.4%→1.9%) により昨年の1.6%から0.1%に減少予測
  • アメリカの実質昇給率はインフレ圧力で低下、イギリスは昨年マイナス0.5%が0.6%に上昇
  • 中国の実質昇給率は、昨年の4.2%から3.2%へ下降予測

​[実質昇給率とは、昇給率予測からインフレ率を調整した数字です]


<各地域、各国の報酬動向>
アジアは実質昇給率が地域別で最も高い
アジアの平均昇給率は、昨年の5.4%から5.6%と上昇が予測されています。インフレ調整後の実質昇給率は2.6%。(昨年の2.8%よりやや減少)中国は、昨年の実質昇給率予測が4.2%だったのに対し、2019年は3.2%と下降予測です。日本の2019年実質昇給率はインフレ率の上昇(0.4%→1.9%)の影響で、昨年の1.6%から0.1%に落ち込む見込みです。
同地域では、昨年より実質昇給率が増加する国が見られます。(ベトナムは昨年の4.6%から4.8%にアップ、シンガポールは昨年の2.3%から3.0%にアップ)


北米はインフレ率の上昇により実質昇給率が低下
アメリカでは、平均3%の昇給が予測されており、これは昨年・一昨年と同じです。 2019年に予想される2.4%のインフレ率調整後の実質昇給率は0.6%で、昨年の1.0%より低下します。カナダの昇給率は2.6%で、実質昇給率は0.6%の見込みです。


西ヨーロッパに比べ、東ヨーロッパは良好
東ヨーロッパでは、2019年の平均昇給率は6.6%の上昇が見込まれています。インフレを考慮した実質昇給率は2.0%と、昨年の1.4%より上昇が見込まれます。西ヨーロッパの平均昇給率は2.5%、インフレ調整後の実質昇給率は0.7%と予想されています。(昨年の実質昇給率0.9%よりダウン)
イギリスは2.5%の昇給見込で、インフレ率1.9%調整後の実質昇給率は0.6%で、ブレグジットで揺れた昨年のマイナス0.5%より上昇の見込みです。ヨーロッパの大国であるフランスとドイツの実質昇給率はそれぞれ0.5%/1.0%と予想されています。


中東の実質昇給率は地域別で下から2番目
中東地域の平均昇給率は昨年度の3.8%に対し、3.6%と見込まれています。インフレ調整後の実質昇給率は、昨年の0.9%、一昨年の2.5%に対して、0.4%の予測です。アラブ首長国連邦は、3.2%のインフレ率に対して3.9%の昇給率で、実質昇給率は0.7%で昨年のマイナス0.5%より改善します。カタールとレバノンの実質昇給率は下落予想で、カタールの予測はマイナス0.5%、レバノンはマイナス1.7%です。レバノンは、昨年の1.8%、一昨年の6.1%から落ち込みが続くことになります。


アフリカではインフレによる賃金上昇
アフリカでは、平均昇給率が7.7%となるにも関わらず、高インフレの影響で実質昇給率は0.9%にとどまります。エジプトでは、昇給率は15%ですがインフレ率(14.4%)の反映で、実質昇給率は0.6%となります。(昨年実質昇給率はマイナス3.8%)


中南米はインフレ率下降するも実質昇給率が前年下回る
中南米地域の平均昇給率は4.7%上昇と予測されています。インフレ率を加味した実質昇給率は1.3%予測で、昨年の2.1%を下回る見込みです。コロンビアは、2019年のインフレ率は2.9%予測で、昇給率5.0%、実質昇給率は2.1%の見込です。ブラジルは、昇給率4.2%、インフレ率4.3%で実質昇給率はマイナス0.1%の見込みとなっています。


太平洋地域は最も低い実質昇給率
オーストラリア/ニュージーランド地区の昇給率は2.5%と予想され、インフレ調整後の実質昇給率は0.3%です。オーストラリアは、2.5%の昇給率、2.3%のインフレ率により実質昇給率は0.2%の見込みです。 ニュージーランドでは、2.5%の昇給率が予測され、2.2%のインフレ率予測より実質昇給率は0.3%です。


本調査は2019年の昇給予測を提示し、2017年に作られた2018年の予測と比較しています。また、The Economist Intelligence Unit による2019年のインフレ予測率との比較も行っています。
(高インフレのアルゼンチンは、世界平均/ 地域平均から除外。国の入れ替えが行なわれた地域があります)


【この件に関するお問い合わせ先】
コーン・フェリー PR & Marketing 川崎晃一
Tel: 03-6267-3600 (代表)/ E-mail: koichi.kawasaki@kornferry.com

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(コーン・フェリー https://www.kornferry.com/jp /2月8日発表・同社プレスリリースより転載)

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