給与計算.jp - 給与計算代行・アウトソーシングトップ > 「給与計算」関連の注目ニュース > 世界の報酬動向、低インフレ環境下、世界の実質昇給率は2.3%。日…
このエントリーをはてなブックマークに追加
「給与計算」の注目ニュース

世界の報酬動向、低インフレ環境下、世界の実質昇給率は2.3%。日本の実質昇給率は、昨年より1.1%上昇し2.1%の予測~『2017年度 世界の報酬動向』調査:コーン・フェリー・ヘイグループ

[2016.12.12]

人材と組織のグローバルアドバイザリー企業コーン・フェリー(NYSE: KFY)のアドバイザリー部門コーン・フェリー・ヘイグループ(日本法人、コーン・フェリー・ヘイグループ株式会社)は、2017年の世界各国の報酬動向調査結果を発表しました。2017年の世界賃金は、昨年に続いて低インフレを反映し平均実質昇給率2.3% で、昨年の2.7%を下回りましたが、依然として高い水準となる予測です。
(※実質昇給率とは:昇給率予測からインフレ率を調整した数字です。)

 

●低インフレ環境下、世界の実質昇給率は2.3%
●中国の成長減速にもかかわらず、アジア全体の実質昇給率は世界で最も高い4.3%
●日本の実質昇給率は、昨年より1.1%上昇し2.1%の予測

 

<各地域、各国の報酬動向>

中国の成長減速にもかかわらず、実質昇給率が最も高いアジア
コーン・フェリー・ヘイグループの予測では、アジアの平均昇給率予測は昨年より0.7%低い6.1%ですが、平均実質昇給率は4.3%で世界最高と予測されます。最も実質昇給率が高いのは、ベトナム(7.2 %) で、タイ(5.6%)、インドネシア(4.9%) 、インド (4.8%) と続きます。日本は、昇給率は昨年と変わらないものの、低インフレ(-0.1%)により実質昇給率は昨年の1.0%から2.1%に上昇する見込みです。

アジアでの最も大きな変化は、2017年も成長減速が予測される中国の実質昇給率の下落です。2016年6.3%から2.3% 下がって、2017年は4%と予測されます。

 

西ヨーロッパに比べ、やや良好な東ヨーロッパ
東ヨーロッパの2017年の平均昇給率は5.1%でインフレ率 (3%) 調整後の平均実質昇給率は2.1%です。対する西ヨーロッパは平均昇給率2.1%ですが、低インフレ率(0.4%)を受けて平均実質昇給率は1.7%の予測です。

イギリスは、EUからの離脱(Brexit)にもかかわらず、昇給率は2.5%と過去3年と同等レベルを維持し、実質昇給率は昨年(2.3%)を下回ったものの1.9% となり、西ヨーロッパ平均をわずかながら上回る見込みです。フランス、ドイツの実質昇給率はそれぞれ1.5%、2.2%です。

 

北米は停滞
北米の平均昇給率は昨年同様の2.8%で、平均実質昇給率は1.4%と他の地域より穏やかな上昇予測です。米国は昇給率3%、実質昇給率1.9%。カナダは昇給率予測2.5%、実質昇給率0.9%です。

 

中南米は経済混乱が影響
中南米地域の平均昇給率は7%と2017年の地域予測では最も高くなっていますが、5.9%という高いインフレ率により平均実質昇給は1.1%にとどまる予測です。コロンビアの昇給率は6.8%で実質昇給率は-0.8% 、ブラジルは昇給率8.8%に対し実質昇給率は0.4%です。

 

中東はインフレの中で実質昇給の上昇
中東の2017年の昇給率はポジティブな予測です。原油価格の下落や政治・経済の混乱にもかかわらず、中東平均の昇給率は4.5%、平均実質昇給率は2.5% の見込みです。中東で実質昇給率が最も高いのはヨルダン(6.3%)で、レバノン(6.1%)が続きます。最も低いアラブ首長国連邦は0.5%で、前年の0.9%よりの下落となります。

 

アフリカは実質昇給の上昇が最も少ない
アフリカも高インフレにより平均昇給率が6.4%にもかかわらず、平均実質昇給は0.7% にとどまります。エジプトは昨年の-0.4%より更に悪化し、実質昇給率が-3.0%とアルジェリア(-1.1%)よりさらに悪く、アフリカで最低となる見込みです。

 

オセアニア地域は中間の位置
オセアニア地区の平均昇給率予測は2.8%、平均実質昇給率は1.8%です。
オーストラリアの昇給率は3%、実質昇給率は1.6%。ニュージーランドは昇給率2.5%、実質昇給率1.9%です。

 

コーン・フェリー・ヘイグループ 調査診断サービス マネジャー 岡田 靖代のコメント
「アジアの国々では、企業は全面的に賃金を引き上げる見込みで賃金上昇が加速するでしょう。世界の労働市場においては、先進国は経済成長の鈍化に伴い賃金上昇の抑制が続きます。新興国では、企業が競争優位を保つために高いスキルを持つ人材が重要です。アジア地区は人材不足による昇給の加速によって、高いスキルを持つ人材は賃金の上昇が期待できます。」

 

コーン・フェリー・ヘイグループ グローバル報酬マネジャー ベンジャミン・フロスト(Benjamin Frost)のコメント
「過去3年で最も高かった昨年には及びませんが、実質昇給率は依然として世界的に好調です。さらに、多くの国で低インフレであることから、実質昇給率にプラスに作用するでしょう。」

 

<世界の報酬動向調査について>
「2017年世界の報酬動向調査」は、コーン・フェリー・ヘイグループのPayNet会員企業110ヵ国以上の2万5,000社の2,000万人以上を対象にアンケートによる調査を実施。

 

【この件に関するご連絡先】
コーン・フェリー・ヘイグループ 川崎晃一
Tel: 03-6267-3600 (代表)/E:mail:koichi.kawasaki@kornferry.com
広報代理 株式会社グッドアングル 真角暁子
Tel: 080-6723-9050/E:mail:masumi@goodangle.co.jp

 

◆本リリースの詳細は、こちらをご覧ください。

(コーン・フェリー・ヘイグループ http://www.haygroup.com/jp/ /12月7日発表・同社プレスリリースより転載)

 

給与計算のアウトソーシング先をお探しの企業様へ

『給与計算.jp』の掲載企業・サービスについて事務局のスタッフが、ご紹介・ご案内いたします。

  • 掲載企業に一括お問合せが可能です
  • 特定の企業に絞ってのお問合せもできます
  • 企業選定のご相談も承ります

まずは下記「お問合せ」ボタンをクリックし、ご連絡先、ご要望等を入力の上、事務局までお気軽にお問合せください。

お問合せ
プライバシーマーク